お悩みQ&A 縄跳びができなくて体育の授業は「見学」(会報2026年7月号より)
東京都・運営委員 片桐健司
〈相談〉 小学校低学年です。縄跳びがうまくできません。他の体育の授業でも見学が多いのですが、なんとか参加できないでしょうか。
〈お答え〉 体を動かすことが苦手だったり、車いすだったりすると、体育の時間は見学という話はよく聞きます。しかし最初からできないとか危ないなどと決めつけないで、どうやったら参加できるか、先生には考えてほしいですね。子どもには学ぶ権利があるわけですから、「できないから見学」ではなく「参加できるようにする配慮(責任?)」が学校には必要に思います。
縄跳びについて私の拙い経験から言えば、短い縄で一人で跳ぶ場合は、縄をもって後ろから前へ回す、前に落ちた縄をぴょんと跳ぶ、体の後ろにいった縄を前へぐるっと回すようなことから練習しました。
その子ばかりみているわけにはいきませんから、「今から前跳び2分間練習」などと言ってみんなで練習しているときにその子のところへいって、いっしょに練習しました。大縄跳びの場合は、みんなで続けて跳ぶときなど、その子の番が来たときには、いったん縄を回すのをやめて、ぴょんととび越えるとか、ゆっくり回しているところで、先生や友だちと手をつないでくぐり抜けるとか、回し手のすぐそばをくぐりぬけるとか、やっていたように思います。なあんだ、そんなことなら…、と思われる方もいるかもしれません。どんなやり方でも、基本はまずその子がいっしょに参加できることですから、そこを大事にしたいです。大縄跳びの場合、決められた時間で何人続けて跳べるかクラスで競ったりすることもあるかもしれません。当然跳べない子がいれば、記録は小さくて「○○さんのせいで負けた」ということにもなりかねません。だからその子をぬかしていいのかといえばそうではないように思います。ではどうするか。私自身、良いアイデアはありませんが、こんなときには子どもたちで話し合ってみたらいいのかなと思います。
きっと面白いアイデアがでてくると思いますし、話し合うことで「障害」のある人とどう日常を過ごすのか考える良い機会になるかもしれません。
同じような例で、私のもっていたクラスで子どもたちがリレーをやりたいという話があったとき、「その子のせいで負けたにしてほしくない」と子どもたちにもちかけたら、子どもたちが工夫してやり方を考え、全員参加で楽しくリレーができたということがありました。どんな体育の授業でも、工夫すればだれでもいっしょにできると思います。もし、お子さんが体育で「見学」ばかりなら、「うちの子も工夫して参加させてください」と、先生に話したらどうでしょう。このコーナーを読んで、自分だったらこうするのにと思っている先生もたくさんおられると思います。そんな先生方の話が伝えられたら、いろいろな参加の仕方がわかっておもしろいですね。他の運動(マット、鉄棒、球技…)でも、見学しないでみんなといっしょにを学校に伝えましょう。
