わけないで わけないで あなたのつごうで分けないで (全国連全国交流集会埼玉)
2023年9月の全国交流集会(広島)の夕食交流会の場で、次回は埼玉で開催ということになり、2年が過ぎようとしていよいよ本集会が迫ってきました。埼玉で開催することについては、いくつもの不安がありました。多分、他の地域でも似たような状況と思われます。現在、あるいはこれから学校という当事者親子の参加がどれくらいあるだろうか、連携している団体も高齢化や超多忙化で事務局体制を作れるだろうかといった悩みです。一方、国連の総括所見が出されたにもかかわらずむしろ逆行し分離の方向に進んでいる教育・社会状況下で、共に学ぶ運動を進めていくためにも全国交流集会を開催できたらという思いもありました。
1979年養護学校義務化以降、1981年に全国連絡会が結成され、1982年には「普通学級就学を実現する埼玉連絡会」も結成されています。普通学級で一緒に学んだ障害のある子どもたちは当然のこととして高校をめざし、1980年代後半から高校入学運動が広がっていきました。埼玉では定員内不合格が繰り返される中で高校の門を広げようと11人の大人の障害者が受験するという動きもありましたが、その受験者の一人が実行委員長の野島久美子さんです。養護学校の体験しかなかった野島さんは、一人暮らしを始めて高校受験の運動にも関わる中で、普通学校に行きたいという思いが強くなっていったのです。同じころ1987年には初めての総合県交渉(障害者の生活全般の問題を県の各課と話し合う)も行われています。大人の障害者も就学や高校入学の取り組みに関わるようになっていきました。
全国交流集会に向けて、障害者団体、また、これまでも教育について連携してきた教職員組合、埼玉県人権教育研究協議会と共に実行委員会を立ち上げましたが、このことにより、障害のある人の暮らしから学校の問題を捉えることや、障害のある子どもの教育に限らず学校教育全体のありようを問うことなど、集会の課題を検討することができたように思います。
全体会のシンポジウムのテーマ「出会えないのはなぜ?」というのは、一生に亘って地域、学校、職場などでやんわりと別の場に分けられていることに対して発せられた言葉です。〝障害のある人もない人も地域で共に〟をめざしてきたはずなのに現状は??? 特殊教育から特別支援教育に変わり、法律を「整備」して障害者権利条約を批准しても、その総括所見が出されても、文科省は常に抜け道を作って分離教育を進めています。そんなに障害者を増やして卒業後はどうするのかと思えば、特例子会社や代行業といった働く場の分離を進めています。
卒業したら一緒に? それは無理です、お互いにどう接すればいいかわかりませんから。やはり小さな時からさまざまな子どもと一緒に育つしかありません。そのためには、学校制度が変わるしかありません。各分科会で、現状を掘り下げながらそのことを再確認していけたらと考えます。
第1分科会「まずは保育園、幼稚園、学校で会いましょう」、第2分科会「みんなが居られる学校とは」の報告については、今月号(全国連会報2025年9月号)で紹介しています。次号では、第3分科会と第4分科会について紹介します。
第3分科会「『合理的配慮』を問い直す」では、田口康明さん(鹿児島県立短期大学)にコーディネーターをお願いし、野島久美子さんからは34才で高校に入学して学校や駅が変わっていった(合理的配慮ができていった)ようすや、藤森慎太郎さん(ふじみ野市・大学院生)からは全身性介助人派遣事業を利用した高校・大学生活について。宮澤弘道さん(東京都・小学校教員)からは教員の立場から考える合理的配慮について報告していただきます。
第4分科会「〝共に学ぶ〟と〝共に働く〟の間を考える」では、地域のつながりがだいじと普通学級で学び食品会社で働く門坂豊さん(狭山市)の報告を母美恵さんから。また、職場参加ビューロー「世一緒」(越谷市)の職場参加の活動(雇用者側の発言も予定)や、卒業生の「共に働く」についての報告をしていただきます。
これまでの分科会と少し異なるかもしれませんが、皆さまそれぞれの課題で分科会に参加し、議論を深めていただけたらと思います。
申し込み締め切りは9月30日となっています。
(問い合わせ 048‐942‐7543 竹迫)
参加申込はこちらのQR コードまたはメール・FAXにてお申し込みください

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