お悩みQ&A  字が書けないのですが、国語の時間など、どうやって学んだらいいですか (会報2025年7月号より)

運営委員片桐健司・東京都

<Q> 小学校中学年です。国語の授業の際、他のお友だちはいろいろ書く作業をしているとき、本人は字がまだ書けないので、やることがなくてどうしましょうと担任から相談されました。先生はなにか別のプリントやドリルのようなものを持ってきてほしいという希望があるようなのですが、みんなと違うことをするのは本人も嫌かなと思い、なにかいい方法がないかと思っています。

<A>どの授業でも、基本は、みんなと同じことをすることだと思います。別メニューはできるだけさけたいですね。その子が嫌がることはもちろん、周りの子もその子が特別な存在と思ってしまう心配があります。みんながノートに何かするときには、なぞり書きができるなら、なぞり書きをしてみたらどうでしょう。
 私が担任で教えていたある子の場合は、支援員がいなかったということもありますが、担任の仕事として、黒板に書いたことなどをその子のノートに赤鉛筆で書いてあげて、なぞるように言いました。たくさんあるときは全部でなくてもよいかと思います。その子のできる範囲で書いてあげたものをその子がゆっくりなぞる形でしました。その子もひらがなが書けなかったのですが、なぞっているうちに自分でもひらがなが書きたくなって、私が赤鉛筆で書く前に黒板の字をノートに写すようになり、少しずつ字が書けるようになりました。担任によっては、他の子も見なければいけないのでそんな余裕はないと言う人がいるかもしれませんが、そんなに時間のかかることではありませんので、まずは1行、2行でもよいからと話してみてはどうでしょうか。
国語の時間だと音読の時間もあるかと思いますが、これも、みんなと同じように順番がきたらその子が読むようにしたらよいと思います。字が読めなかったら、担任が読んでその所を指差ししながら口真似して読むようにするのも良いと思います。

 
 あと大切なことは声掛けだと思います。例えば算数でも国語でも、黒板に何か書いた時は、「〇〇ちゃん、読んで」と言って読んでもらいます。ひらがなが読めなかったら、これも担任が言ってその子に同じことを言うようにしてみたりします。算数でも、計算はできなくても、黒板の数字を読むとか、簡単な計算ができるなら、その部分だけでも答えを言ってもら
うなど、みんなといっしょに授業をしているという気持ちがもてるようにしてあげられたらと思います。
*そんなこと無理と言う先生がいたら、これを読んでもらってもいいと思います。